「え…………」
 

ぱちりと緋色の瞳が起きた。
 
寝起きに、うっすらとぼやくそれに映るのは紅。
穏やかに細められた、紅い瞳。
 

「おはよう、ステラ」
 
優しくステラの頭を撫で、シンはにこりと笑った。
 

「気持ちよさそうに眠ってたけど、ここじゃ風邪をひいちゃうよ」
 

そう言われ、ステラはきょろっと周りを見渡した。
 
いくつかのソファー、自販機、そして大きなスクリーン。
 
それらがあるここは、艦の談話室。
 

ステラは一人ここにいて、いつの間にか眠ってしまっていたらしい。
 
 
 
「じゃあ………」
 
じゃあ、さっきのあれは…………
 

「………ゆめ?」
「ん?夢を見てたのか?」
 
シンは少し興味深そうに首を傾げて見せた。
 
「どんな夢?」
 
尋ねてくるシンに、ステラは少し考えるようにうつむく。
そしてあのね、と言い置き
 

「ステラがね、お嫁さんになる夢なの………」
「………へ?お嫁さん?」
「うん………あ、シンの、だよ………」
「…………へ!?」
 
淡々としたステラの言葉に、シンは蒸気を吹き出し赤く染まりあがった。
 
金魚のように、口をぱくぱくとさせている。
 

「ススススステラ!?」
「………ステラ、そんなにスはつかない………」
 
いささか心外そうに、ステラはぷくりと頬を膨らませる。
 

いや、そこ問題じゃないから!
 
と言いたい気持ちを抑え、シンはとりあえず
 

「ごめん…………」
 
と謝っておく。
 
ん、とステラは頷き、おもむろにシンの手を取った。
そのまま自分の頬にもっていき、擦り寄る。
 
「シン………」
「え?」
「………ずっと、いっしょ……ね?」
 

ずっと、ずっと。
 

夢が夢で終わらないよう。
 
あの夢のようになるよう。
 
 
 
ステラは夢をユメに見ていた――――――――
 
 
 
 
 
END
 

‐あとがき‐
 

ぐはっ!(吐血)
恥ずかしすぎて………どうしよう!!?(知るか)
 

シンステのウェディングが見たい、と随分前に仰ってくださった方がいたことからできました話でふ。でふ。
 
いや、ウェディングじゃないからね。
ただの夢だから。
 
しかもわかりにくい文章!!
 
ごめんなさい、こんな駄文を世にはなってしまい………ごめんなさい。
 
最後に………
 

ステラ視点は難しかったですv(脱走)
 
あ、ついでですがおまけ書きました。読みたい方はどぞ!!下へ!下へどぞ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
□おまけ□
 
 
 

「あ、二人ともこんな所にいたんだ」
 

そんな声と共に、キラが入って来た。隣にはもちろんラクスがいる。
 

「二人とも、今から格納庫に来れる?」
「え、何でですか?」
「うん、ちょっと見てもらいたいものが…………ステラ?」
 
どうしたの、とキラが目を瞬かせた。
 
ステラがじぃっと、キラとラクスを見ている。
 
「ステラさん、どうかされましたか?」
 
ラクスが首を傾げながらそう聞くと、ステラはうん……と曖昧に頷き
 

「キラさんと、ラクスさん………」
「ん?」
「はい?」
 
にこにこと笑うキラとラクスに向かってステラははっきりとした口調で言った。
 

「二人は、いつケッコンするの…………?」
 

その言葉にキラはぎょっと目を剥き。
ラクスはきょとりと瞳を瞬かし。
 

シンは飲んでいたコーヒーを盛大に吹き出した。
 
 
 
しかしステラはただただ、ぼぅっとしていた。
 
 
 

おわり